2021/05/15

Honda S660ファーストインプレッション(後編)

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筆者のS660が納車されてから2週間後、2022年3月をもってS660の生産が終了と発表された。そして瞬く間に一年分のオーダーがかかり完売とのニュース。数年間思い悩んで購入した我がS660。今手元にある幸せを噛み締めている。

さて後編は走りについて書いてみたいと思う。S660のエンジンはHondaの軽の定番S07A(水冷直列3気筒DOHC、総排気量658CC)だ。そうN-BOXやN-ONEと同じ型式のエンジンを積んでいる。しかしターボは専用のチューニングが施されており、ブローオフバルブの「プシュー」という音も盛大に聞こえてくる。無鉛レギュラーガソリン仕様で最高出力47kW[64ps]/6,000rpm、最大トルク104 N・m[10.6 kgf・m]/2,600rpmを絞り出す。こいつを座席の後ろに横置きで配置、後輪駆動のミッドシップレイアウトだ!筆者は走り屋でも何でもないし腕もないので、その本来の恩恵を受けることはまずないと思うが気分は最高に盛り上がる。だってスーパーカーと言ったらミッドシップだよね。(ちなみにスーパーカーはランボルギーニミウラとフェラーリ512BBが好きである。)


運転席に座りスタートボタンを押す。威勢よくリアからエンジン音が響く。アイドリングの音は・・・軽自動車のそれである。。。意外なのがノーマルマフラーで音量はジェントルだが音質が良い。低い重低音がエンジン音に混ざって聞こえてくる。この辺がちゃんと作りこまれていてメーカーのこだわりが伝わってくるうれしいところ。

トルクが十分にあるので走り出しからの加速も申し分ない。6MTなのでレッドゾーンは7700rpm。よくBEATのMTRECエンジンの吹け上がりと比較してもっさりとか言われるけれど、しっかりレッドまでレスポンスよく回る(そもそも生い立ちが違うので比べられないものだけど)。「きっちり11,000まで回せ」と頭の中に某漫画のセリフを思い浮かべて気持ちが昂る楽しさだ。
常用域は3,000〜5,000回転くらいで一般道では3速までで事足りることが多い。早いシフトアップで4速まで使うと常用は3,000回転前後。この方が燃費もいいしエンジン音も静かだが、やっぱり回して走りたくなるので各ギアを引っ張って3速までになってしまう感じ。ブリッピングやヒールトゥで回転数を合わせるのも久々新鮮でMTにして良かったと思う。

高速走行は納車の帰り道約100kmを走ったが、小さいボディのわりに直進安定性も良く安心して走行できた。トルクがあるので追い越しも楽々こなす優等生だった。

やはり真骨頂はワインディング走行。筆者は十数年ロードバイクに乗っていてホームコースは名栗川沿いの峠道、山伏峠・正丸峠は定番だ。なので最近は自転車で行ったことのある峠をS660で巡礼することが多い。市街地を抜け里山に入るとゆったりとしたワインディングを楽しめる。ハンドルを切るとスッとノーズが入っていく感覚、今までFFと4WDにしか乗ったことが無かったので初めての体験に「これがMR」かと感動した。ロールも少なく電子制御も入っているおかげか素人でも安心してコーナーをひらひらと無理なく楽しめるのも良い点と感じた。またボディが小さいおかげで狭い峠道でもすれ違いに気を使うことが少ない。トルクがあるので登りでもパワー不足はなくグイグイ登るし、下りは軽さを活かした走りが出来る。


本気のスポーツカーでありながら気軽に安全に楽しめるS660、ほんとによく出来たクルマである。

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